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ジョーカー・ゲーム フレグランス 結城中佐
幾多の
ひやりと冷たいリーフグリーンのトップノートから、ヘリオトロープが霧のように広がるミドルノートを経て、底知れない雰囲気を残したサンダルウッドのラストノートへ。 Lily, Hyacinth, Leaf Green Jasmine, Lilas, Rose, Heliotrope Musk, Sandalwood, Sakura
商品サイズ:86mm×55mm×29mm この商品のレビュー
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意外にもとても華やかで、尚且つ冷涼な空気を纏うサボンのような爽やかな香り。
若き日の魔王が雪煙に消えていった後ろ姿を追うようなイメージです。 幾つもカバーを用意し決して本人には近付くことができない、さっきまでそこにいたはずなのに捉えどころのない残り香のような静けさが根底にあります。 白手袋に杖をついた紳士から漂っても不思議ではない上品さがあり、魔王の厳しさというよりもスパイとしての顔を持った老若男女を惑わす魅惑的な香りがします。 柩での佇まい、桜の散る下で消えていく幻影のような儚さ、そういった気配も感じられてどこか切なくなりました。 ![]()
まず、トップは百合の濃密さと共に冷えた雰囲気が感じられます。そこから徐々にパウダリーな花の香りに移り、舞踏会の夜の短編自体の雰囲気が連想されました。ラストは、ムスクとサンダルウッドの奥行きが感じられる中でも桜の儚さが一際印象的です。
全体的に冷たい甘さが漂う繊細な香りで、最初はこれが魔王…?という気持ちも。けれど、このサイトの紹介をみるに、機関員が知る結城中佐よりも結城という幻影のイメージが強そうです! 個人的には、上品な紳士と通りすがり、何気なく振り返ると影が見当たらず顔も思い出せないみたいなイメージを抱きました。
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